m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

「黙るのをやめよう!」声を上げた元ジャニーズjr

 4月12日のカウアン・オカモトさんの記者会見が一人の元ジャニーズjr.の心を動かした。ジャニーズ事務所を退所し、2006年からダンサー(タレント)として活動しているマイコーりょうさんが、ジュニア時代に認識していたジャニー喜多川氏の性暴力について語っている。

 彼は1968年生まれ、男闘呼組光GENJIと同世代になる。自宅が千葉県だったので、合宿所に泊まる機会はなく、直接の被害にも遭わなかったとのことだが、喜多川擴氏の性暴力についてはジュニアたちは知っていて話題になっていたと証言している。

 マイコーさんがジャニーズに入所したのは、中学2年生のとき、ダンスの才能があった彼は、バックダンサーとして頭角を現したが、高校2年生で退所する。それから「このことは、ずっと心にしまって墓まで持っていく」つもりだったが、それは止めたと覚悟の言葉があって、約15分間の独白となる。

 

 僕自身は、原宿の合宿所に泊まることはなく、被害を受けたこともなかったのですが、入所して1か月、2か月の頃には、他のjr.から話を聞いて、「そういうことが行われているんだな」と理解しました。

 自分が通学している学校に戻ると、「アイドルになっちゃうの」とかチヤホヤされるんですけど、僕の心の中では、「いやいや、闇は深い。これは人には話せないことだ」と直感でわかりました。

 今、考えるとその大きなシステム自体が間違っているのに、もう、そこに逆らえない少年がいたんだなと思います。

 そんなこと本当はあってはいけないのに、なんでそこであのとき、強大な力を感じて黙ったのかというと、やっぱりそれはもう絶対に抗えないってことを本能的に悟ったんだと思います。それは最近まで続いていましたし、これは俺が死んでも変わらないんだろうなって思ってました。

 民放がこの問題をスルーしていることに憤り、発言しない道を選べば民放と同じ、加害に加担することになると捉えている。そして、

少年時代、ダンスで活躍したいと憧れて、一生懸命ダンスを踊ったけれど、評価されるところはそこじゃない。誰にも言えない闇の部分。性的な行為をされる対象になるかどうかで判断されていたっていう。僕の感覚ではそう感じていました。

 大人が子どもを性的に搾取していたことを心から憎み、現実を変えたいと考えているようだ。

 直接の性暴力を振るわれていない彼の魂も深く傷ついていたのだ。

 タレント活動をしているマイコーさんは、「もしかすると損する方の道を選んだのかもしれない」と言いながら、でも、と言葉を続ける。

 ずっと心の中に抱えていた闇の部分を話すことで、僕はこの呪縛から解放されるというメリットもあります。

 同感です。

 ホリエモンYouTubeで、「タレントがカウアン君の後に続くわけないじゃん。インセンティブがないもん」と言っていたが、私はそうは思わない。

 話して、被害者同士が共振することでしか、心の傷は修復できない。これはとても大きいメリットだ。ジャニーズ事務所に勤めていた社員たち、在籍していたjr.たち、あなたたちの才能、夢、他者への信頼を損なった行為について、まずは、発言しよう。

 マイコーさんは最後に「少年少女を守る世界であってほしい」と結んでいます。

マイコーりょうの過去 ジャニーズで経験したこと BBC 岡本カウアン君の告発で感じたこと - YouTube