加計問題への疑問を追及するうえで、クリアしておきたいのは獣医師が不足しているのかどうか、また、獣医師資格保持者の動向(他分野への就職率など)を知ることだ。農林水産省の統計で全国的な趨勢を知り、各地域のJAなどの統計に当たりなどしていた所、非常に優れたブログを見つけた。
一切の先入観なく、獣医師が不足しているのか、また、愛媛県に獣医学部を新設することが現状の獣医師業に新しい価値を付与する可能性があるのか、見極める基礎を提供してくれている。
この「八紘ぽすと」を読めば、
①獣医師資格保持者で獣医師として働いていない人が多いこと
②公務員獣医師(公衆衛生に携わる獣医師)は人気がないこと
③地域偏在というのは誤解。獣医学部への入学者は都市部から集まってきて、都市部に就職したがること
その3点がクリアに示されている。四国に獣医学部を新設することは、「四国で人獣共通感染症のセンターを作り、公務員獣医師の不足を解消する」力にはならない。
加戸前知事の7月10日閉会中審査での主張が欺瞞に満ちたものだということが、この記事からわかる。