m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

支離滅裂の極みとなった加計問題

地元自治体のストーリーが崩壊した加計問題

 5月21日に愛媛県が公開した文書に、加計理事長と安倍首相の2015年2月25日の面会についての記載があり、5月26日には加計学園が「こうした面会はなく、面会があったという報告を県や市に行ったのは誤情報の伝達だった」と発表した。

 ありもしなかった理事長と首相の面談をでっち上げてでも、加計学園愛媛県今治市獣医学部の新設を応援してほしかったのだそうだ。事務局長が記者会見までしてそう弁解している。安倍首相の名を騙って地元に獣医学部設置を認めてほしかったと。

 つまり、加計学園による獣医学部の新設は、首相の応援という飾り付けをしなければ、地元の歓迎は得られないと当時の加計学園事務局側は認識していたことになる。

 これで地元の自治体の説明は根本から否定されることになった。完全崩壊のストーリーは以下だ。

①加戸元知事が主張してきた「愛媛県獣医学部の新設を懇願し、それを受け入れてくれたのは加計学園だけだった」という愛媛県側主導説

今治市が住民説明会で主張した「市の活性化にとって大学誘致は絶大な効果があるが、多額の補助を行っても誘致は難しい。やっと加計学園が応じてくれた」という今治市側懇願説

 獣医学部の新設を正当化してきたすべてのストーリーが崩壊!何というか、もう滅茶苦茶だ。ねつ造、改ざん、居直り、麻痺…加計学園問題や森友問題を考えると、政治そのものにうんざりしてくる。野党の追及が手詰まりなのも仕方がないと思う。何しろ、もうとっくに不正は明らかなのだが、政府だけが居直っているのだから。

 見え見えの嘘を国会で答弁し、まったく罪悪感ももたず、恥じることもない。自民党はこんな政治をいつまで見過ごすのだろう。

 この間、日大のアメフト問題に意識を傾けたのも、清々しい若者の姿がそこにあるからだ(本当は少し物足りない。学生なのだから当局をもっと糾弾してほしいというのが本音)。一服の清涼剤の趣があった。

 とはいえ、加計問題での不正を絶対に許してはならない。