m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

「会っていない」と強弁する不思議

 4月10日、加計問題にエポックメーキングなニュースが流れた。

 2015年4月2日に首相官邸で柳瀬秘書官と愛媛県今治市加計学園の関係者が面会したときの記録文書が報道されたのだ。

 愛媛県知事の動きはスピーディだった。夕方のニュースで確認し、夜のうちに内部調査を済ませ、11日の正午に「愛媛県の県職員が作成した文書である」と発表する記者会見を行った。当該文書は「公文書として保管すべきものには当たらない」が、官邸での会合に出席した職員が報告のために作った備忘録であり、内容は真正で「真面目な職員がきちんと書いた文書であり、知事としては信用している」と述べた。

 文書の内容はといえば、この時期に官邸がするアドバイスとしては異例づくしである。大々的に報じられている「首相案件」という言葉だけでなく、インパクトのある形でペーパーは2.3枚でとか、獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっかり書きこんで とか、今治市の特徴もふまえて、懇切丁寧きわまりないものだ。

 さらに言えば、加戸前知事が書いたとされる国家戦略特区への「提案書」はこのアドバイスどおりの分量であり、内容でもあった。

 前川さんが、「これは柳瀬さん苦しいでしょうね。気の毒です」と発言しているが、役人同士が2人で会ったというものではなく、愛媛県今治市加計学園と3つの機関からの出席者が秘書官と会っているのだから、「会合はなかった」とするのは元々、無理がある。そんな捻じ曲げを出席者が「可」とするとどうして思えるのか。

 権力を持つと人はこうも不思議な判断ができるようになるのだろうか。その傲りが恐ろしい。