佐川さんにまっとうな証言を期待してはいたものの、心の底では、「なかなかそれは難しい」とわかってはいた。国民を裏切らない生き方を今から選んだとしても、肩書や地位や過去のキャリアをすべて失くしてなお、魅力のある人間であることは稀なことかもしれないから。
3月31日の講演会の翌日、大阪で催された「ダイバーシティ大阪」(多様性のある社会をめざすNPOのパレード)に前川喜平さんが一メンバーとして参加していたことが報告されている。
気取らず、さりげなく、誠実に。こんなところに前川さんの深い人間性が感じられる。