m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

納得からは程遠い、文科大臣の見解

 加計学園獣医学部設置について、文部科学大臣が行った11月10日の記者会見が文科省のホームページで公開されている。

 記者とのやりとりの中で、複数の記者が追究しているのは、「日本再興戦略改訂2015」で出された4条件を加計学園獣医学部は満たしているのかという点だ。

 文科大臣の発言を紹介すると次のようになっている。

 

 今回の獣医学部の新設につきましては、これまで国家戦略特区を所管する内閣府を中心に段階的にそのプロセスが進められてきたところでございまして、4項目につきましては昨年の11月9日の追加規制改革事項の決定の際にですね、関係省庁において4項目が満たされているという確認を行っております。

 関係省庁にはもちろん、文科省も含まれています。

 今回の設置認可のプロセスにおいては文科省として申請書の内容が4項目を満たしているか否かを確認したものではなくて、4項目を含めて進められた国家戦略特区のプロセスの中で進められた加計学園の構想と適合しているか否かについて確認を行った。

  従って、本年1月までの国家戦略特区における判断のプロセスが覆るものではないということが確認をされたところでございます。

 

  赤旗の記者が、関係省庁の中には文科省も含まれているという発言を受けて、「省内では、いつ、どこで判断したのか、文書は残っているのか」尋ねたところ、

  手元に資料がないので、後ほど事務方から説明されます。と言うのが答え。

  11月9日の追加の規制改革事項の決定とは、以下の内容だ。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/pdf/h281109.pdf

 これは、諮問会議での決定であり、「4項目を満たした」証明にはなりえない。

 林文科大臣が言っていることは、「次のステップに進んだのだから、チェックは済んでいるはず」であって、「チェックができた」確認はしていない、もっと言えば、「チェックしようともしていない」のである。

 こんな発言がまかり通り、許されてしまうことがひたすら悲しい。