m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

文部科学大臣は職責を果たせ

 大学設置審議会が加計学園獣医学部新設を認める答申を11月10日に出すと報道されている。通常の学部新設ならば、これで学部の新設が認められることになり、来春、新学部が開設、新入生を迎えることになる。

 だが、国家戦略特区において学部が新設される加計学園の場合は、国家戦略特区法および平成27年6月の閣議決定、「国家再興戦略(いわゆる「石破4条件」に縛られるはずだ。というのも最終的に大学の設置を認めるのは文部科学大臣で、大臣は内閣法に縛られるからだ。

 設置審による答申とは別次元で、文部科学大臣は特区の方針に加計学園獣医学部が適合しているのか審査すべきである。特区というのは他大学には与えられない特権を当該学部にだけ認めるものだから、「安倍首相の関与があった証明がない」からといって特権を与えてよいとはならない。「特権を与えてしかるべき理由」は、これまで説明されていないといえる。

 獣医師は足りている(むしろ資格を持っていても獣医業についていない潜在獣医師が20%もいる)し、牛も豚も鶏も犬も猫も減少傾向にあるし、人獣感染症対策や四国における家畜防疫体制には新学部の設置は利益がなさそうだし、既存の獣医学教育の再編にもメリットはない。そんな獣医学部のために、なぜ、国庫からも地方財政からも助成して援助する必要があるのか。

 説得力のある説明は、どこからもなされていない。