m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

元・大学職員が見る「加計問題」―疑問点その1

利害関係者が多すぎる、首相は明らかに利益相反

 加計問題の報道に触れ、おそらく国民の多くが素朴な不信感を抱いたのは安倍首相の利益相反についてだろう。

 利益相反というのは、案外、よくあるコンプライアンス違反で、例えば次のようなケースが利益相反となる。

 自分が勤務している会社が事務機器を一新することになり、自分自身が担当になった。購入先は上司が決め、それが偶然にも夫の会社であった。自分には故意による働きかけは一切ないとしてもこれは利益相反状態となり、このまま会社に黙って事務機器購入の担当を続け、もしも会社に有利な金額で購入したとしても汚職とみなされる。

 この場合、私がすべき行動は、「購入先は夫の会社であり、利益相反状態にある」と報告し、上司の指示を待つこと。というか、担当を降りると申し出ることだ。

 

 加計問題の報道を見ると、国家戦略特区諮問会議の議長(リーダー)は安倍首相。加計学園理事長の加計氏とは腹心の友であり、家族とまでは言えないものの国民感情としては、利害を共通にするとみなされる。また、官邸の萩生田副長官も加計学園が経営する大学で客員教授を務めており、利害を共通にしている。

 そもそも大学の学部新設というのは特区という地域を限定する改革とは馴染まないという反対もあるのだから、「安倍首相がリーダーシップを発揮して実現できるシステム」に自分の友人の参入を認めたことが間違いである。

 安倍首相の利益相反。これが第一の問題点だ。