m-editの日記

加計学園問題を普通の女性として追及していきます。

明日は「文藝春秋5月号」を買いに走れ!

佐川証言はやはり虚偽 

 国会で太田充理財局長が「ゴミを撤去するトラックの台数について」理財局が森友学園に口裏合わせを依頼していたことを事実として認めた。また、昨日も記したように、2017年2月22日の菅官房長官との会合に、佐川理財局長ばかりか現理財局長の太田氏が出席したこともわかっている。国会で森友問題が取り上げられた始めの時期において、どんなことが画策されていたのか、次々に明らかになってきた。

 3月27日の佐川氏の喚問で、希望の党の今井議員が尋問した「理財局から籠池氏に2月20日ごろ、身を隠してほしいと依頼したというのは事実か」という質問に、「事実ではない。課員に確認した」と証言している。今夕の報道で、「理財局から籠池氏の代理人(弁護士)に依頼があった」ことが明らかになっている。

 また、昨年の国会答弁で当時の佐川理財局長が断言調の強い答弁をした理由も安倍首相からの指示があったというのだ。

 2017年2月に官邸、理財局、近畿財務局、森友学園の間でどんなことがあったのか、「文藝春秋5月号」でまとまった記事が掲載されているらしい。期待をもって明日を待ちたい。

前と現理財局長は2人とも官邸と協議していた

2016年2月22日に菅官房長官との打ち合わせがあった

 NHKクローズアップ現代「森友文書」に続いて、理財局から森友学園へのゴミ撤去分の口裏合わせの依頼や国会答弁前の官邸との打ち合わせが明らかになりつつある。3月27日の佐川氏証人喚問以降、森友のニュースは減少しているが、野党は確実に真相に迫る仕事をしている。4月3日の財政金融委員会、4月6日の国土交通委員会と内閣委員会で明らかにされた事実のうち特に刮目すべきは、安倍首相の2/17答弁(私や妻が関わっていたら総理大臣も国会議員も辞める)の直後、2月22日に理財局が菅官房長官に森友問題の報告をしていることだ。出席メンバーは、

官邸側)菅官房長官、秘書官

財務省)理財局長(佐川氏)、大臣官房統括審議官(太田氏)、総務課長

国土交通省)航空局次長、航空局総務課企画官

というもの。

 論理的にいえば、この時期に事実経過の資料としてあるのは改ざん前の決裁文書のはずだから、佐川氏も太田氏も改ざん前の決裁文書に目を通している可能性が高い。太田氏は改ざんについて知らない立場と捉えてきたが、2月22日の菅官房長官への報告会議出席を見ると、国会で問題になってからの森友問題に終始、かかわってきたことがわかる。国会での追及からますます目が離せない。

森友疑惑 菅官房長官が佐川・太田氏から説明受けていた/昨年2月 首相進退答弁の直後/官邸関与示す動き

 

下関市教育委員会の残念な判断

 前川喜平さんが精力的に講演活動に取り組んでいる。穏やかで飄々と自然体を貫く前川さんだが、内心の気骨、燃え上がる怒りは相当に烈しいものがあるようだ。

 4月の講演も関西だけでもこれから3か所で予定されている(私が知っている範囲)が、中国・九州でも教育関係の講演があるらしい。そして、主催者が教育委員会に後援を依頼したところ、下関市教育委員会は断ってきたのだとか。毎日新聞がWEBで配信している。

 前川さんがそんなことにめげることはないだろうが、ガンバレ前川さん! 市民はあなたの味方です。

mainichi.jp

前川さんの魅力

 佐川さんにまっとうな証言を期待してはいたものの、心の底では、「なかなかそれは難しい」とわかってはいた。国民を裏切らない生き方を今から選んだとしても、肩書や地位や過去のキャリアをすべて失くしてなお、魅力のある人間であることは稀なことかもしれないから。

 3月31日の講演会の翌日、大阪で催された「ダイバーシティ大阪」(多様性のある社会をめざすNPOのパレード)に前川喜平さんが一メンバーとして参加していたことが報告されている。

 気取らず、さりげなく、誠実に。こんなところに前川さんの深い人間性が感じられる。

 
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3/27国会での佐川証言は矛盾に満ちていた

複数の矛盾点が指摘されている

  公務員としての倫理観に欠ける佐川証人の姿勢はあきれるばかりだったが、元外務官僚の佐藤優氏は、ラジオで「佐川さんは合理的に行動しています。官邸を守り、財務省を守ることで自分を守るという。自分のことしか考えていない。この男が最低なのは、国民に対して説明するという発想が小指の先ほどもなかった点。証人喚問の意味を完全にはき違えている。こういう官僚だった人がいるっていうこと、これ自体が日本の恥ですね。彼の中には国会議員に対して、その背後にいる国民に対して真実を語ろうという気が全くない。言っていることが支離滅裂。何故ならば、自分がいつ見たかということも言えないにもかかわらず、安倍首相と夫人の関与はありません、なんて。『自分の一存でやりました』だから、首相は関与していませんなら分かりますよ。だけど、文書を見たことすら言えない、文書を知っていることすら言えない、しかし、首相と夫人が関与していないことだけは言える。普通の日本語で言うと、これは「状況を説明する必要はないから、オレの言うことを信じろ」という話です。誰が信じられるかということですね」と発言していた。一刀両断とはこのことだ。

 

 佐川証言の第一の矛盾は、この「ダブルスタンダード」だ。「自らの関与を曖昧にしている」のに「首相夫妻や官邸、財務省幹部の関与がない」と説明していること。この矛盾については、弁護士の郷原信郎氏もブログで綿密に展開している。

  第二の矛盾は「面会記録の廃棄」について。3/27の国会証言では、「確認したのは文書管理規則だった。答弁に丁寧さを欠いた」ということだったが、宮本議員が指摘するように、「文書管理規則を確認して済ませていたことはありえない」ので、昨年の答弁が虚偽だったのか、今回の証言が嘘なのか二者択一となる。

  そして大きな疑問は、森裕子議員の「今井首相秘書官とのやりとりについて」の追及に対する発言だ。以下に紹介すると

 

森議員「官邸の今井秘書官と森友問題で話をしたことは、まったくありませんか?」

佐川氏「私は国会答弁中は、下の者と部下職員とやっておりますし、官邸との関係につきましては、官邸の秘書官が、私どものたぶん課長クラスと思いますが、課長クラスと調整をしていたということだと思っております。調整というのは、こういう答弁ができたので、こういう答弁をお届けするという、そういうことだと思っています」

 森議員「いや答えてませんけども。今井秘書官と森友問題で話したことは、ないんですか?」

 佐川氏「私の国会答弁に関して、私が今井秘書官と話をしたことはございません」

 森議員「そんなことは聞いていません。答弁に関してとは聞いていません。森友問題について、官邸の今井秘書官と話をしたことはないんですね?」

 佐川氏「この森友問題について、今井秘書官と話したことはございません」

 

 2回はぐらかしてからの「断言」である。元検事の若狭勝氏、前川喜平氏がこの点をそれぞれ、「嘘反応」「怪しい」と指摘している。

  もう一つの矛盾を指摘しておきたい。それは佐川氏が売り払いや売買契約といった「理財局長就任以前」のことまで言及していることだ。1年間、文書をあたって勉強した範囲では、「首相夫妻の関与はなかった」と断言した。

  こんないい加減な証言で、政府の何を信じろというのか。国民の知的レベルをどうとらえているのだろう。

 

 郷原信郎氏のブログを紹介する。#佐川証言 #矛盾

nobuogohara.com

真相解明に背を向ける麻生大臣を許しません

証言拒否にお墨付きを与える麻生発言

 佐川氏の国会での証言は真相に近づくものとはいえず、改ざん文書の提出で愚弄した国会を、再び愚弄するものだった。国権の最高機関に対してのこの行為、私たち国民は絶対にこれを許してはならないと思う。国会議員は野党も与党も問題視すべきだ。証人自身が「真相解明にはならなかったと思う」などとシャアシャアと言える喚問で一区切りなどつけられるものではない。佐川氏の責任は重い。さらに重くなったといってよい。

 にもかかわらず、時事・産経・朝日の報道によると、麻生大臣は国会内で記者団に「証言拒否する権限がある。自分の立場を考えながら言うのが当然だ。人民裁判をやっているんじゃない。マスコミによるつるし上げでもない」とコメントしている。

 何をかいわんや、である。自分は、「改ざんは佐川がやった」などと発言しているのに、「証言すべき」というマスコミや国民の声を「人民裁判なみ」と捉えるのは身勝手がすぎる。報道では、財務省の聞き取りで、複数の職員が「佐川局長の指示だった」と述べているという。であるならば、当の財務大臣なら「証言拒否の権利はあるが、真相解明に向けて誠実に答弁してほしかった」と考えるべきだ。

 真相解明などまったくする気がないのが、当事者の財務大臣である。言語道断とはこのことだ。

落胆した 佐川さんの証言

 混乱や信頼を揺るがしたと、軽く解釈されては困る

財務省の前理財局長・佐川宣寿氏の証人喚問が決まってから、毎朝、ニュースをチェックするのが怖かった。ご無事でおられるか、心配だったのだ。だから、今朝は、しっかりとした足取りで国会に入った姿を見て、ほっとしたものだった。

 が、しかし、証人喚問での冒頭の言葉、「国会における大きな混乱を招き、行政の信頼を揺るがすような事態になったことは誠に申し訳ない」というのを聞いて、ガッカリしてしまった。

 改ざんされる前の決裁文書と乖離し、事実と齟齬をきたしている数々の答弁、さらに決裁文書からの詳しい経緯の削除・捏造など、佐川氏が行ったのは「混乱」というような程度のものではない。国会・国民への裏切りであり、背信行為である。混乱なんてものではなく、大罪を犯したのだ。行政の信頼は揺るがしたのではなく、失墜・壊滅させたのだ。

 自分の責任をどうしてあんなに限定して解釈できるのだろう。周囲から、「程度」をよほど刷り込まれているのだろうか。保身という言葉では納得できない。佐川氏の軽さに違和感を抱き、とても落胆した喚問だった。